BOTULINUM THERAPY

歯ぎしり食いしばり
あごの痛み
-咬筋ボツリヌス療法-

強すぎる噛む力を抑え
あごと歯を守る治療

歯ぎしり・食いしばりの治療というとマウスピースを使った治療(スプリント療法)が一般的ですが、これは、症状を緩和したり、歯へのダメージを抑える対症療法であり、原因である「噛む力」にアプローチする原因療法とはなりません。
また、近年は「噛む力」による歯へのダメージが、むし歯や歯周病と同じように歯を失ってしまう原因としても増えてきています。

咬筋ボツリヌス療法は、強すぎる咬合力を抑え、あごの痛みやだるさ、詰め物の破損といったトラブルを根本から改善する治療法として注目されています。

BOTULINUM THERAPY

咬筋ボツリヌス療法

こんなお悩みありませんか?

咬筋ボツリヌス療法とは?

ボツリヌストキシン製剤を咬筋に注射し、筋肉の過剰な活動を抑えることで、咬合力そのものをコントロールできる治療法です。

マウスピースでは歯を守れても、噛む力自体は変わりません。咬筋ボツリヌス療法は、咬合力の原因にアプローチする『原因療法』として、症状の根本的な改善につながります。

咬筋ボツリヌス療法の効果

BOTULINUM THERAPY

根拠に基づいた評価と管理

当院では筋電計※を用いた診断・経過観察を行っており、治療の必要性や効果を数値で確認しながら、根拠に基づいた管理が可能です。単なる対症療法にとどまらず、原因からの改善を目指します。

※筋電計とは、筋肉の電気的な活動(筋電位)を計測する機器です。歯科では主に咬筋(噛むときに使う筋肉)の緊張状態や活動量を数値として測定するために使われます。

筋電計を使用するメリット

「咬筋が本当に緊張しているのか?」「治療によって力は減っているのか?」といった疑問に、客観的な答えを出してくれるのが筋電計です。咬合力に関する悩みや咬筋ボツリヌス療法を検討する際には、筋電計を活用することで、より適切で納得のいく治療が可能になります。

FLOW

ボツリヌス治療の流れ

カウンセリング

歯ぎしりや食いしばりの症状、咬合力の強さを確認し、筋電計で筋肉の緊張を数値で評価します。

NEXT

治療のご説明

筋電計の結果をもとに、咬筋ボツリヌス療法の適応かどうかを判断し、効果や副作用について丁寧にご説明します。また、術後の注意事項をお伝えします。

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ボツリヌストキシンの注入

咬筋に数か所、少量ずつ注射を行います。施術時間は数分程度で、麻酔は基本的に不要です。施術当日は以下のことに気をつけていただければ、直後のお食事も問題ございません。

・注射した部位を強く揉まない
・長湯を控える

・激しい運動はしない
・多量の飲酒をしない

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経過観察

施術から2か月後を目安に経過観察を行い、筋電計で効果を数値として確認します。
また、半年〜1年後くらいに症状を確認し、必要に応じて再注入のタイミングをご提案します。患者さまによっては、1回の治療で長期的に効果が出る方もおられます。

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よくある質問

ボツリヌストキシンとは?

ボツリヌストキシンとは、ボツリヌス菌が産生するたんぱく質の一種で、筋肉の動きを一時的に抑える作用があります。この作用を応用して、医療や美容の分野で幅広く使用されています。

ボツリヌス製剤は安全ですか?

医療用のボツリヌストキシン製剤は、1980年代から世界中で使用されてきた実績があり、高純度に精製されたものを少量・局所に使用することで全身への影響が少なく、安全性の高い治療として広く認められています。

ダウンタイムはありますか?

特にありませんので、すぐに日常生活に戻ることができます。

効果はどのくらい続きますか?

効果の持続期間は一般的に3〜6か月程度ですが、体質や生活習慣によっては、1回の注射で12か月ほど効果が持続する方もいらっしゃいます。通常は3〜6か月ごとに数回の治療を行うことで、筋肉の状態が整いやすくなりますが、回数や頻度は患者さまの症状や目的に応じて調整可能です。

顔がこわばったりしませんか?

注入量や部位を適切に調整するため、表情に大きな影響は出にくいです。

誰でも治療を受けられますか?

以下のような方は治療が受けられません。その場合、保険診療の範囲で対応可能な治療(例:食いしばりに有効な漢方薬の処方)をご提案します。

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咬筋ボツリヌス療法の費用

※自由診療(保険適用外)

ボツリヌストキシン治療

経過観察の筋電計測定費含む

44,000円

※治療費には消費税(10%)が含まれています

咬筋ボツリヌス療法のリスク・副作用

  • 注入後は患部を清潔にしてください。まれに注射後の紅斑、内出血などがみられる事もありますが、数日のうちに消失します。
  • ボツリヌストキシンの効果発現に伴い、局所的な筋肉の疲労感・脱力感・突っ張り感等の自覚的違和感がみられることがありますが、いずれも一過性であり経過とともに消褪します。
  • 過度な注入・反復治療によりボツリヌス毒素に対する抗体ができ、効果が薄れる場合があります。

咬筋ボツリヌス療法で、歯とあごの未来を守る

強すぎる咬合力は、歯を壊し、あごを痛め、全身の不調を引き起こすこともあります。
咬筋ボツリヌス療法は、その力をやさしくコントロールすることで、歯の寿命を延ばし、より快適な毎日へと導く治療法です。マウスピースだけでは対応が難しい方も、一度ご相談ください。

RESERVE

診療予約について

患者さまをお待たせしないために、完全予約制とさせていただいております。まずは、お電話にて予約をお取りください。

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